19Dec
10日後の来院になる方です。
忙しくなったり疲れがたまってくると背中を反らしたくなるのですが、そうするとワキ腹や
腰に痛みが出たりするようです。
股関節まわりや呼吸に関係する横隔膜のかたさが強くお腹の空間を上下に広げにくいために
その動きをしようとすると腰の反りを強めてしまうことになるのです。
とはいえその動きは今までやり慣れたもの。
それを外からの力で強引に変えようとするとダメージが出たり、からだに無理がかかり受け入れて
もらえないことがほとんどです。
この方の場合、かたまりの強いところは敏感になっています。
股関節まわりを施術するときは押す強さのほかに角度や深さを調節し、具合を聞きながらゆっくりと
行う必要があります。
その前段階として、足裏やふくらはぎ、おしりまわり、それと太腿の前側と横。
ここをきちんとゆるめること。
そのあとで股関節、横隔膜ラインを調節していきました。
座位でおしりを軽くひきしめるようにしながらお腹を広げるような意識をもってもらう練習を何回か
繰り返したあとで、実際にやってもらうとやや腰に痛みは出るものの、苦しくなくできています。
「はじめからこうじゃなかったでしたっけ?」と聞かれましたので、この感覚に違和感が少なくなって
いるのだな、と感じました。