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【股関節痛】1回目の施術

森田みゆきさん

彼女はマスコミで働く40代の方。
お仕事はかなりハードなご様子で、仕事もプライベートも充実して楽しく毎日をお過ごしのようです。

そんな彼女ですが、10日前から「なんだか腰が痛いなあ」、と違和感を感じ始めました。
それでも、「まあ、そのうち痛みも消えるだろう」ぐらいに考えていました。
強い痛みではなかったこともあり、そんなに大事に考えていませんでした。

ところが、状況は急に変わりました。

前日まで何ともなかった左足の付け根、股関節に激痛が走って、歩くこともしゃがむこともできなくなってしまったのです。
翌朝、動くこともできずベッドからも出られません。
でも今日は大事な役割の仕事があるから絶対休めない・・ベッドの中から上司に電話をして
「足が痛くて動けないんです。ちょっと遅れますが、なんとかタクシーで行きます」と伝えました。

幸い職場の上司である山田さんは私のところに通院されている方です。
「先ずは整形外科に行ってレントゲンを撮って見てもらうこと」
「骨には異常ない、と言われたら、直ぐに池袋のカイロの先生に電話すること」
「電話番号は・・・・」「その後、再度連絡入れるように」
さすが通院歴の長い患者さん!的確なアドバイスです。

幸い病院での検査では異常なし、骨にも問題は無いとのことでした。
痛み止めの薬と湿布を出されましたが、困ったことに痛み止めを飲んでも湿布を貼っても痛みが減りません。

そこで彼女は、早速私のところに電話をくれ、状況を詳しくお聞きしまた。
某TV局のお仕事をされている山田さんから紹介されてくる方々はみんな急性の激しい痛みで駆け込んできます。「何とかしてください~」って来るのですが、『あなたの日常生活の方を何とかしてください』と言いたくなるような人ばかり。マスコミの仕事って大変なんですね。。

しかも、山田さんは「絶対良いから、1回で良くなるから、とにかく先生の所に行っておいで!」
と送り込んでくるので、結構大変なんです。

だから、「山田さんからの紹介で・・」と聞いた瞬間、だいたい想像が付きます。
森田さんも、緊急で、どうしても何とか動けるようにしてください~という状況なのと、急いだほうが良いなと判断し、実際には当日の予約は一杯でしたが、特別に最後の受付後の20時半に来てもらいました。

ドアを開けて入ってきた時の状況は、想像していたものよりは、「まあ、なんとかなるかな」という印象でした。症状というのは酷いかどうかもありますが、どんな痛みでも、その方にとっては大問題である、ということです。

どこどこが痛い、だけでなく、私の大事な体がいたんでいる、私の生活がスムースでない、私のこんなことが困っている~とにかく、その方にとっては大問題である、ここにつきます。

問診で症状の再確認と痛みが出た経緯、ツライ動作や不安な動きをチェックしていきます。
さらに、ベッドに座った状態で、膝の上げ下ろし、足首の動き、骨盤の傾き、背骨の歪みも確認。
今度はベッドに仰向けで寝ていただき、股関節の動かせる範囲の確認をしました。

ここまででわかったことは、今回の痛みだけでなく、子供の頃から股関節には違和感を感じることがあったということです。それは足首の動きを確認した時に、左右で不自然なリズムがありました。
これは長年の動きの問題であり、癖になっています。そして、左右の太ももの内側の筋肉の張り具合にも大きな差があります。そして、太ももの外側の膨らみ、盛り上がり、筋肉の硬さは慢性的なものであることを物語っていました。

筋肉の力の入り具合を確認する筋力チェックでは、ほとんど力を入れられません。
さらに、内臓との関連を確認するテストをすると、子宮で反応が出ています。
仰向けになっているのに、下腹部の膨らみ具合は問題あることを示しています。
これはお腹が張っている、腸にガスが溜まっている場合だけでなく、お腹の奥にある筋肉の緊張を示唆しているケースがほとんどです。その筋肉が硬くなる原因がどこから来ているか?それを見つけ出すことも大事な判断のポイントです。

森田さんに子宮にトラブルが有りませんか?と尋ねると、「子宮筋腫があります」とのお答え。
私は『しかもかなり大きいですね?5センチ以上ですね?』と尋ねると、大きな瞳がさらに広がりました。
「え!触っていないのになんでわかるんですか?4×8センチです。他に小さいものも・・」
「え~なんで??」と驚かれますが、26年経験して10万人を超えると、経験的にある程度わかるようになってきているので、このように驚かれることは珍しくなくなってきました。特殊な能力ではなく、経験で積み上げて獲得していきたもの、なので本人としてはわかって良かった~程度にしか感じていません。それより、見落としている数の方が多いかもしれないことの方を恐れます。

とにかく、レントゲンでは異常なし。でも異常なほど痛みを感じている患者さんが目の前にいる時にどうするか?このことがとっても重要です。
分からずに触ってはいけない、原因がはっきりしないのに決めつけてはいけない、でも、痛みを早めに除いて上げなければならない。

こういう時、私は先ず最初に行うことは、鎮静剤を与えること。
そうは言っても、私は薬の処方ではなく、体の緊張を鎮めるために、頭(頭蓋骨)の調整から始めます。

想像してください! カラオケボックスに行った時、マイクのボリュームが上がりすぎていると、どうなるでしょう? そうです!あの耳を塞ぎたくなるような「キーン」という大きな雑音が鳴りますね。ハウリング・・あれと同じようなことが体の中で起こると考えてください。

普通に「あ~」と言うだけで、「キーーーン」と耳をつんざくような雑音です。
つまり何でもないような音を大きく増幅してしますのです。
体の中でこれが起これば、何でもないような刺激もみ~んな増幅されてしまいます。
そうです!痛みが増幅されて、きつい症状になりえます。

だから、森田さんの場合も、先ずはこの高まった緊張を除く処置から始めました。
どうやるか?といえば企業秘密です!!というよりも、文面では書ききれません。
簡単に言えば頭蓋骨の調整をします、としか表現できません。

でも、この最初の手続きを私はとても重要視しています。
始めて私の所を訪れた方にこれを体験していただきます。
そうすると、言っている意味をわかるでしょう。
そして、「え~!なんで??」と言われるでしょう。

とにもかくにも、森田さんの第1回目の施術はkのようにして21時過ぎからスタートしました。
股関節が痛くても、腰が痛くても、足首の調整はとても大切です。
ビルで言えば建物の土台に当たるものが、足首だからです。

土台が曲がって、歪んでいたら、その上にどんなに立派なものを積み上げても、時間とともに下から上部へと歪みが伝わっていくことは容易に想像できるでしょう。

こうして、足首、膝、骨盤、腰の骨、肋骨、首、頭、最後に股関節。
更に、足首、膝、腰、骨盤、股関節。
しつこいようだけど、もう一度、足首、膝、股関節、と整えました。
そして・・・ゆっくり膝を曲げ、股関節をそ~っと広げると・・

痛みは少し残っているものの、かなりの痛みを除くことができました。
さあ、立ち上がって、足踏みをしてチェックをしてみてください・・。

『痛みはいかがですか?』
「(*’▽’*)♪あれ?痛くなーい♪」

術者もホッとする瞬間ですが、後の注意点をしっかりと伝えておかなくてはなりません。
痛みが軽減した後に、危険が潜んでいることもあります。
ご本人は痛みが軽くなって、動けるのは良いことなのですが、
痛みが軽減すると、それに合わせて自分のペースで動きがちで、中にまだ問題が残っていることを忘れてしまいやすいのです。

ここが危険なのです。痛くないから大丈夫!と思っても、中の現場ではまだ炎症が残っています。
つまり、火の燃え盛ったものは鎮められたけれども、火種が残っている可能性が高いのです。
くすぶりがあれば、何かしらの条件が揃うとまたパッと燃え上がる危険性もあるのです。
こんな時は運動やストレッチよりも、先ずは安静を優先します。ただ安静でなく、傷めないようにしながら、体を受け取れるだけの量を与えることがポイントです。
以上のことを踏まえ、森田さんにも諸々の注意点を伝え、自宅でできるセルフケアを伝えました。
受付でも、こんなに良くなれた~と喜んでお帰りになりました。
あ~本当に良かった!と思える瞬間です。

 
忘れちゃいけないことは、自分の満足の裏で、いつも支えていてくれるスタッフがいること。
遅い時間の予約が入る=自分の帰りが遅くなることをわかっているのに、
いつもニコニコ支えてくれているスタッフに感謝です。
この日も、伊藤先生が最後まで付き合ってくれました。いつもありがとう。

 

続きはまたご報告します。

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